Google広告のアセットは、追加できる種類をすべて埋めれば良いわけではありません。検索者が次に確認したい情報と、事業者が受け付けられる行動から選びます。

アセットを作成しても、広告と一緒に毎回表示される保証はありません。それでも、広告文だけでは伝えきれない比較材料や行動の入口を用意する役割があります。

種類の多さより次の行動から選ぶ

検索者が広告を見た後に、何を確かめ、どの行動へ進むかを考えます。料金を比較したい人に会社概要へのリンクだけを出しても、判断は進みません。

主なアセットを、補う情報と必要な受け皿で分けると次のようになります。

アセット補う情報・行動追加前に必要なもの
サイトリンク料金、事例、会社情報など別ページの確認広告内容とつながる固有の遷移先
コールアウト短い特長や提供条件誇張せず確認できる事実
構造化スニペットサービスや商品の種類選択した見出しに合う値のまとまり
画像商品、場所、提供場面の理解内容を正しく表す鮮明な画像
電話番号広告から直接の電話対応時間、受電体制、通話計測
住所店舗や事業所への来訪正しい所在地情報と来訪の必要性
リードフォーム広告上での情報送信返信体制、入力項目、顧客データの管理

クリック率を上げそうなものから選ぶのではなく、問い合わせまでの不足を補うものから作ります。

別ページで判断できるならサイトリンクを使う

サイトリンクは、広告からサイト内の特定ページへ直接移動できる追加リンクです。料金や導入の流れを個別に案内できます。よくある質問や会社情報など、検索者の疑問ごとに遷移先を分けられます。

同じURLへ名前だけ違うサイトリンクを並べても、選択肢として役立ちません。リンク先のページで、サイトリンクに書いた内容を確認できる必要があります。

広告グループの検索意図が違う場合は、同じサイトリンクを全体へ配るより、必要な範囲へ追加します。アカウント、キャンペーン、広告グループなどの適用単位を確認してください。

特長とサービス一覧を分ける

コールアウトは「初期費用なし」「土日対応」など、商品やサービスの特長を短く補います。クリック先を増やすものではありません。広告文と同じ主張を繰り返すより、判断に必要な条件を足します。

構造化スニペットは、定型の見出しと値の一覧でサービスや商品の種類を示します。「サービス」の見出しなら、提供している具体的な項目を並べます。

この二つを混同すると、特長と品目が一緒になります。「迅速対応」は特長ですが、サービスの種類ではありません。検索者が比較したいのが条件か、提供範囲かを分けてください。

画像は内容理解を補える場合に使う

画像アセットは広告へ視覚情報を加えます。商品や店舗、施工例などを文章より早く理解できる商材に向いています。

意味のない装飾画像や、実際の提供内容と違う素材は使いません。広告の見栄えが良くても、リンク先で同じ内容を確認できなければ期待を裏切ります。

人物や事例の画像を使う場合は、掲載許諾と利用範囲を確認します。小さい表示でも主題が分かる画像を選び、画像の中の細かな文字へ説明を任せないようにします。

電話と住所は受入体制から決める

電話番号アセットは、広告から直接電話できる入口になります。すぐ相談したい人には便利ですが、営業時間外や対応できない時間帯に電話を増やしても成果につながりません。

住所アセットも、来店や訪問が判断に役立つ事業で使います。オンライン完結のサービスへ所在地を大きく出すことが、必ずしも次の行動を助けるとは限りません。

クリックや通話の件数だけで評価せず、実際に対応できたかを確認します。電話を主要な成果にする場合は、通話時間だけで有効な相談と決めず、営業結果まで照合してください。

リードフォームはサイトを省く理由を確認する

リードフォーム アセットは、広告上から問い合わせ情報を送信できる入口です。サイトへ移動する手間を減らせますが、サービス説明を読まずに送信できる分、対象外の問い合わせが増える可能性もあります。

入力項目を減らすほど送信しやすくなる一方、判断に必要な情報は少なくなります。送信後の返信方法と担当者を決め、受け取った顧客データをどこで管理するかも確認します。

自社サイトのフォームに重要な説明があるなら、その情報を省いてよいか考えます。料金、対象条件、運営会社などが候補です。送信数だけでなく有効な問い合わせの割合で評価しましょう。

公開前に適用範囲と遷移先を確かめる

アセットは上位の単位へ追加すると、幅広いキャンペーンや広告グループへ適用される場合があります。すべての広告に合う会社共通の情報と、特定サービスだけに必要な情報を分けます。

広告プレビューだけでなく、サイトリンクの遷移先と電話番号を実際に確認します。住所とフォーム送信も同じです。作成済みという状態ではなく、検索者が次の判断へ進める状態を完成としてください。

最初は、現在の広告文では答えられていない疑問を一つ選びます。別ページで答えられるならサイトリンク、短い条件ならコールアウト、提供範囲なら構造化スニペットという順に考えてみましょう。