レスポンシブ検索広告は、入力欄をすべて埋めれば良い広告になるわけではありません。大切なのは、見出しと説明文の組み合わせが変わっても、同じ商材の話として意味が通ることです。
見出しは最大15個、説明文は最大4個まで登録できます。ただし、すべてが一度に表示されるわけではありません。表示されるのが見出し1個と説明文1個でも、誰のための何の広告か伝わるように作ります。
私は、広告文から書き始めません。先に検索した人が知りたいことを考え、LPが実際に約束できる内容を一つ選びます。そこから短い言葉へ分けると、似た見出しを数だけ増やさずに済みます。
最初にLPが約束できることを一つ選ぶ
広告文の役割は、検索語句を繰り返すことではありません。検索した人がLPを開く理由を、結果がわかる言葉で伝えることです。
たとえば「業務用エアコン修理 大阪」と検索する人は、業者の一般的な説明を探しているとは限りません。対応地域や受付の早さを見ながら、自社の設備を任せられるか判断しています。
LPが大阪市内の法人へ現地確認を案内しているなら、その約束を広告の中心にします。全国対応のように見える言葉や、LPで確認できない最短時間は書きません。クリック率が上がっても、着地した後に話が違えば問い合わせにはつながりにくくなります。
中心となる約束が決まれば、見出しと説明文に同じ内容を詰め込む必要はありません。短い見出しで用件を伝え、その先の判断に必要なことを説明文で補えます。
見出しは一つで意味を完結させる
見出しは30文字まで入力できます。日本語の全角文字は2文字として数えられるため、全角15文字程度が実質的な上限です。
この短さでも、隣の見出しを読まなければ意味が完成しない書き方は避けます。「大阪の業務用エアコン修理」なら、一つだけ表示されても用件がわかります。「法人設備に専門対応」のように別の理由を置けば、続けて表示されたときも同じ言葉を繰り返しません。
キーワードは関連を伝えられる見出しへ自然に入れます。すべての見出しに同じ語句を入れると、組み替える余地があっても表示内容は変わりません。サービス名が一度伝わった後は、選ぶ理由や依頼後に起きることへ話を進めた方が良いです。
現在のレスポンシブ検索広告では、見出しが説明文の冒頭に使われる場合があります。使われなかった見出しが、リンク形式のアセットとして表示されることもあります。語尾だけを次の見出しへつなぐ書き方より、どこへ置かれても一つの意味を持つ短文が合います。
説明文では判断に必要な条件を補う
説明文は90文字までです。全角文字だけなら45文字程度を使えます。見出しに収まらない条件を補い、クリックした後に何ができるかまで伝えます。
先ほどの例なら、現地確認の対象や相談方法を説明できます。受付を行っているだけなのか、その日の訪問まで約束できるのかは分けて書かなければなりません。事実より強い言葉へ置き換えると、広告と実際の対応に差ができます。
説明文も、登録した2個が常に並ぶわけではありません。2番目だけに重要な条件を置くと、その条件がない広告として表示される可能性があります。価格の適用条件や契約上必要な表示は、出ないことを前提に置き場所を決めます。
行動を促す言葉は、LPで実際にできることへ合わせます。問い合わせフォームしかないページで「今すぐ予約」と書くより、「写真を添えて相談」のように次の画面と同じ行動を示した方が迷いません。
ピン留めは欠けると誤認が生じるときだけ使う
見出しや説明文は、表示位置をピン留めできます。順番を整えるためではなく、その情報が欠けると広告の意味を誤る場合に使います。
常に表示する必要がある条件は、見出し1か見出し2、または説明文1へ固定します。見出し3と説明文2は、位置を指定しても毎回表示されるとは限りません。法令上の表示や対象者を限定する条件は、見栄えだけで置き場所を選ばない方が安全です。
一方で、すべてを固定すると組み合わせが減ります。伝わりやすい語順を再現したいという理由だけなら、二つの見出しへ分けず、一つで意味が通る形へ書き直します。固定が必要な場合も、同じ位置へ異なる表現を用意できるか検討してください。
広告の有効性を完成の合図にしない
広告の有効性は、登録したアセットの数や多様性を見直すための手がかりです。キーワードとの関連が弱い場合や、似た見出しが多い場合に修正候補を示してくれます。
ただし、この評価が広告ランクや品質スコアを直接決めるわけではありません。LPの内容や、サービスを選ぶ理由の強さも評価の対象外です。「高い」や「非常に高い」へ届いた後も、広告とLPの約束が合っているかは人が確かめます。
組み合わせレポートも、最も表示された組み合わせを勝者と決める機能ではありません。表示回数は検索された内容や参加できたオークションにも左右されます。広告単体のクリック率だけでなく、広告グループ全体で問い合わせが増えたかを見ます。
問い合わせの件数が増えても、対象外の相談ばかりなら訴求を戻します。管理画面の数字と実際の相談内容を合わせると、どの言葉を直すべきか見つけやすくなります。
入稿前は最小の表示で読み直す
広告を保存する前に、見出し1個と説明文1個だけを続けて読んでみます。それでも用件と次の行動が伝われば、表示領域が狭い場合にも意味が残ります。
次に、見出しの順番を入れ替えて読みます。同じ言葉が続く場合は、似た見出しを増やし過ぎています。話が変わって見える場合は、一つの広告へ異なる検索意図を入れている可能性があります。
レスポンシブ検索広告は、完成した文章を分割して登録するものではありません。短い部品を組み替えても、同じ約束へ着地するように設計するものです。まずはLPを開き、広告で約束してよいことを一文にしてみましょう。
広告文だけでは答えられない料金や事例、提供条件などは、同じ説明文へ詰め込まず広告アセットで補えます。Google広告のアセットを何から追加するべきかで、検索者の次の行動から選ぶ方法を説明しています。